楽曲紹介 ≫ ミルキーウェイ

GRAPHICS

曰く、これが、"あの人"に纏わる全てであるという。
高さ１０メートル程度のガラスの板。書籍というよりは前衛彫刻。
その板から伸びる、回路のような１３本の光と、ホタルのような文字の類。
「アクセス出来るのは一部の人だけなのですよ。」
案内訳の彼は言う。どこの言語だか知らない、ガラス板の周りを飛び回る
"文字"か"記号"か、それを手に取ると、彼はぎゅっと握りつぶした。
「こうするとですな、目の裏に浮かんでくるのです。まぁ、僕たちだけでしょうけど」
彼は目を閉じながらそう語る。

真似てみても、文字は手のひらを通り抜けてしまう。
ましてや、目の裏に浮かびもしない。
浮かぶのは文字か、映像か。彼は今何を見聞きしているのだろう。

嘗て彼が住んでいた島の、ある伝説から続く話。
誰の、何を称え、またその誰かは何を管理していたのか。
話を辿る旅は、一度ここで途絶えてしまった。

青く光る床に足元から照らされながら、
私はガラス板と、 その周りを取り巻く天の川のような光を、
交互に見つめるだけである。

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綺麗に出来てますでしょうか。こういう青い間接照明で満たされた部屋は大好きです。