折角なので私が思ったことも載せておきます。 全て想定内……と言えるほど考えて作ってはいりませんし、逆にそういう考え方もあるのかと参考になった部分もあります。 ▼#001 1〜7鍵に192分間隔で不可視無音ノートが置いてある。 LR2では未プレイの譜面のトータルノート数を求める際に不可視ノートも加算する仕様のため、トータルノート数を大幅に誤魔化せます。 「今時の傾向を考えればまだあり得なくはないノート数」だと思っていますが、ちょっと盛り過ぎたかもしれません。 そもそもこの小細工に引っかかった人がいるのでしょうか。 ▼#002-007 BGAに合わせた……わけじゃなくてカットされた音と相性が良いから入れた、停止と超加速の組み合わせ。 今回使ったのは161倍(191×161=30751)だけど、移動中を隠すためには速ければ速い程効果的。 ちなみに1001倍にするとBPMの下3桁に影響を与えないのでより良いと思われます。なので使いたい人には1001倍をお勧めします。 その分停止の時間を調整すること(移動時間を確保するため、BPMの倍率から1引いてかける)もお忘れなく。 ちなみにTwelve Twister(Another)のギミックはまるっきり別物。 Breeeeddd cicadididi[GIMMICK]のギミックはむしろ#203-204を控えめにしたもの。 ▼#010-137 いずれどこかで使おうと思っていた「小節線を小節線として認識出来ないくらい太くする」というギミック。 いわゆる世界の境界みたいな感覚で使っていますが、小節線前後を比較するというほど別世界でもない気がしました。 ▼#162-169 初見では絶対にどうにもならないであろう、BPM99999191での1/8小節ワープ。 BGAの手と同じような気分を味わえること間違いなしです。(これがやりたかっただけともいう) 要するにこの地帯は「正確に音を鳴らさせないこと」を目的とした配置であり、意図的なノーヒント。 また演出的なもの以外にも、これ以上置くとギミックとの勝負どころじゃなくなるといった切実な問題があります。 ▼#170-172 図地反転した地雷と可視ノートを、128倍速によって入れ替わったように見せるランダム譜面。1箇所ミスってて凹んだ。 hitkey氏曰く「プレイヤーにキーアップを強制することによって、キー音のスタッカート感をまさに体感させます。」 しかし本人はそこまで考えていませんでした。 ▼#181-196 ストップシーケンスを使った疑似低速。(停止を使っているので疑似高速は作れない。いいね?) 譜面のテーマが「欺く」である以上、これを外すわけにはいかないと思いました。 Virtualのように本物の低速が無ければそれなりに意味はあるのですが、今回は演出以上の意味を持ちません。 ナナシグルーヴの判定方式だと判定がめちゃ甘になるという明確な違いがあるのですが、ナナシグルーヴ自体は疑似低速についていけないらしいです。 ▼#197-212 倍速地帯がストップシーケンスを使った疑似低速で相殺されている。 わざわざそんな構造にしたのも、「欺く」というテーマ故です。 でも16小節全てではなくて、#205-212に絞った方がインパクトあったかもしれない。どのみちプレイしていると分かりませんが。 ▼#200 この縦連は男のロマンだと思ってくれれば助かります、音階的には問題ないはず…… ▼#203-204 停止を1/8192だけ手前にずらし、判定ライン上で停止しているように見せる。無理矢理ギミックを詰め込もうとしたところ。 以前にも使ったことのある手法ではあるものの、今回は自然にねじ込める場所が無く、このような形で使うことになってしまいました。 ちなみに解像度を逆手に取ったトリックなので、解像度が大きくなるとこの程度のズレでは通じなくなります。 ここもまた「ギミックに惑わされず、来た通りに押せばいい」ではあるので結果的にテーマにはそこそこあってる……のでしょうか? ▼#205-212 詰め過ぎた。 というか明らかに詰めるの下手だわ…… ▼#214-227 小節長が1小節につき0.01ずつ減ってゆく地帯。BPMも1小節につき1.91ずつ遅くなってゆくのでずれない。 小節長とBPM変化は後付けで書き込んでいったので、配置そのものの制作には全く困りませんでした。 いざプレイしてみると半分以上過ぎて「あれ?ちょっと遅くなってる?」程度しか感じないので、0.02ずつでもよかったのかもしれません。 ▼#221 私もこのごちゃごちゃ押せねぇ ▼#228-291 疑似逆走地帯。これの制作にはiBMSCが役立ちました。 小節長を513/256にして、11776倍速で320小節分(記述では61440)停止と2小節分移動の繰り返しで1/256小節ずつ上に押し上げているように見せています。 最後のノートを押した時に逆走を開始する方が演出としてはより映えるだろうと思ったのは、動画を投稿した後の話。 ちなみに面倒だと言われた計算ですが、結構楽に求められます。()内の値はこの譜面で使った数値。 移動数(64)×1回あたりの移動距離(2)÷通常速度における距離(7/4)×停止用の倍率(161)=必要な倍率(11776) 当初は地雷を使って手を描いてアニメーションさせようかと思っていましたが、いざプレイしてみると地雷が底に溜まり過ぎて判定がおかしくなったので没になりました。 ▼#292-305 全体的に配置が怪しい。 この曲自体詰めようとすると高い技術がいると思われますが、私はそのあたりに未だ疎いので…… ▼#305 BPM1未満はどこかで使おうと思っていたけど、特に思いつかなかったのでシメに。 BGAが終わった直後くらいに小節線を越えるBPMに調整しようとしたところ、1/√2がそれに近かったので採用しました。 ▼全般 ギミック全般に関しては、曲の場面場面での印象を優先して作っているため、自分としてはこれでよかったと思っています。 しかし、プレイすることを想定した譜面を作るのはまだまだ苦手だということも痛感しました。 ▼余談 名義のNorはそのまま否定論理和からとりました。 あとDstorvそのものが好きかどうかというと、そこまででもないです。 ただ、「このBMSならぶっ飛んだギミックを仕込んでも怒られなさそう」と思って選んだのは否定しません。